- 2020.02.27 Thursday
「こんな症状Vol.4」階段昇降時にガクッと力が抜け腰が痛む
「こんな症状を治療しています」Vol.4
パソコン操作や楽器演奏など、座って作業することの多い50代の男性。
体勢によって、腰とお尻の下(脚の付け根辺り)が腰砕け状態になり痛む、
ということでおいでになりました。
★☆症状☆★
・階段を登ったり降りたりする時に、
ガクッと力が抜け腰砕けになる感じがある
・その時に、腰が緊張する感じになって痛む
・脚に重みがかかったときにも同じようになる
・仰向けに寝て膝を立てた状態で腰を浮かせる動きがやや辛い
★☆その症状で困っていること☆★
・階段の昇り降りが辛い
・まっすぐに立てない感じなので、立っているのが辛い
・痛くなると怖いのでおそるおそる動いている
・寝返りがちょっと辛い
★☆これまでの経緯と病院で受けた治療☆★
・自称・腰痛持ち
・10日程前に腰が痛くなり鍼治療を受ける。その腰痛は改善済み。
ちなみに、その時に辛かったのは、前かがみ、
腰をひねる、脚を上げて靴下をはく動作
・3日前に重い物を持ち上げて移動させた時におかしな体勢になり、
新たに腰を痛めた感じ
・寝てたら治るかなと思ったが、
良くならないので再度鍼治療を受けることにした
★☆治療内容☆★
まずは痛みの原因を特定するために、辛くない範囲で、
階段の昇り降り動作、股関節の動きを確認する動作をして頂きました。
カラコロ堂の鍼治療では、このように問題のある動きを確認し、
動き辛さとそれに伴う痛みの原因を特定するところから始めます。
今回は、動きの確認をいくつか行った結果、
まずは股関節の動きに関連する筋肉の過緊張をとる必要があると判断し、
足の甲に鍼をしました。
鍼を抜いて、もう一度同じ動作をしていただくと、動きやすくなり、
脚に体重をかけても辛くない状態になりました。
腰痛が続くということは、
背中の筋肉の持つ「支える力」が低下しているということですので、
背中の筋肉の柔軟性を取り戻す必要があります。
また「痛いんじゃないか」と常に緊張した状態が続いていたので、
余計な緊張をほどくのも重要です。
ということで、内ももにあるツボ、すねにあるツボ、
太ももの裏にあるツボにも鍼をしました。
★☆院長・あおやまからひとこと☆★
前回、今回と続けての腰痛発症でしたが、原因はそれぞれに異なっていました。
前回の、
前かがみ、腰をひねる、脚を上げて靴下をはく動作が辛い腰痛は、
鼠径部の硬さ、股関節の屈曲に関わる筋肉の硬さ、
腰のねじり動作と安定性関わる筋肉(腰方形筋)の硬さ等が背景にありました。
今回の、
脚に体重がかかると辛い、体重がかけられない、という腰痛は、
主に股関節の屈曲・伸展に関わる筋肉と、
背中の筋肉の「支える力」の低下が関わっていました。
同じ腰痛でも、原因が違えば選ぶツボも変わります。
カラコロ堂の治療では、
動きづらさと痛みを引き起こしている真犯人を探し、
そこを変化させることのできるツボを使うので、
実は、腰痛で腰に鍼をするケースは稀なのです。
ちょっと意外でしょ?^^
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以上、今日の診療からお届けしました。m(_ _)m
「あ、これ私もだ!」「え、これ私のこと?」
この症状に、ピンと来たら、こちらまで。
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中国の想像上の神獣。病魔を防ぐ力があると信じられていた
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