- 2019.12.14 Saturday
「こんな症状Vol.3」4か月前のけが以降、しびれ感を伴い動かしづらい指
「こんな症状を治療しています」Vol.3
介護施設に勤務されている40代の女性。
仕事中に指と首を痛めて以降、
指が痛く動かしづらいということでおいでになりました。
★☆症状☆★
・けが以降、4か月間続いている右中指の動かしにくさ
・左親指、人差し指、中指のしびれ感
(常にではなく、時々ぴりぴりとする。なんとなく違和感がある)
・眠りが浅い
★☆その症状で困っていること☆★
・全体にしんどく、からだも気持ちも疲れやすい
・年をとっちゃった感じ
・疲れすぎて(?)眠れない。途中で目が覚めてしまう
★☆これまでの経緯と病院で受けた治療☆★
・4か月前に職場で右中指を痛め、第一関節を曲げにくくなる。
病院で骨折ではないと言われそのままにしていたが、
動作時の痛みが引かないので1か月ほどたってからテーピング固定を開始。
現在も固定を続けている。
・指のしびれ感については、怪我をしたときのMRIで脳に異常はなかったので、
首を痛めたのが原因ではないかと思っている
・以前に医師から「ストレートネック」と言われたことがある。
★☆治療内容☆★
首の骨(背骨の首部分=頚椎)の左側に、
固くなっていて動きが悪い部分があったので鍼をして緩めたところ、
左手のしびれ感、違和感がなくなりました。
また、左の首の筋肉に緊張があったたので右脚のツボに鍼をしたところ、
緊張が解け、首の動きがラクになりました。
テーピング固定していた右中指については、
テーピングを剥がし、曲げ伸ばしの動きを何度かしてもらったところ、
動き辛い、動かすと痛いという症状がみられなくなったので、
特に鍼はしませんでした。
みぞおちが固く、ゆったりとした深い息がし辛い状態になっていたので、
みぞおちを緩めるツボに鍼をし、
しばらくゆっくり横になって休んでいただきました。
★☆院長・あおやまからひとこと☆★
どこかに痛いところや動かし辛い部分があると、
からだ全体が緊張した状態になります。
からだ全体が緊張しているということは、
神経も緊張した状態になっているということ。
この方の場合は、4か月ほど、そんな状態が続いたため、
ぐっすりと眠ることができなくなっていました。
神経の緊張を解くことで、しっかりと休むことができるようになり、
また、からだもリラックスした状態になるので動かしくやすくなり、
動くことで血行がよくなるのでさらに回復が進むという、
好循環が生まれました。
からだは動かすことで回復が進みます。
「なんとなく大事にした方がいいのかなと思って……」と
続けていたテーピング固定を外し、何回か動かして頂いたところ、
けが以降動かしにくかった指が問題なく動くことが分かりました。
テーピングやコルセットは、
「痛くて動けない、でも動かなくてはいけない」という時に
緊急避難的に使うもので、
使い続けるものではありません。
動けるようになってきたら、できるだけ外して、
よく動かすようにしてください。
そうすることで、血行がよくなり、
筋肉にも栄養が行き渡り、痛みが取れていきます。
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以上、今日の診療からお届けしました。m(_ _)m
「あ、これ私もだ!」「え、これ私のこと?」
この症状に、ピンと来たら、こちらまで。
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白沢(はくたく)
中国の想像上の神獣。病魔を防ぐ力があると信じられていた
あきる野市、青梅市にある女性鍼灸師の治療院