- 2022.05.02 Monday
「こんな症状 Vol.12」顎関節症・口が開き辛い
「こんな症状を治療していますVol.12」顎関節症
初めておいでになる20代の女性。
「口が開き辛い」
「食べる度に顎がバキバキ音がする」とおっしゃいます。
★☆症状☆★
・口が開き辛い
・顎がバキバキ音がする(左)
・顎を横方向にずらしてからしか口を開けることができない
・痛みはない
★☆その症状で困っていること☆★
・食事の際など
★☆これまでの経緯と病院で受けた治療☆★
・最近右の親知らずを抜き、左側で噛むことが増えた
・それ以降、たまに何日間か口が開かなくなるということがあった
・病院には行っていない
・15歳の時に顎関節症でしばらく口が開かなくなったことがある
・その時は歯医者で鍼治療を受けた
★☆治療内容☆★
まずは左手の甲に鍼をして顎を動かしてみて頂いたところ、
「バキバキ音がしなくなりました」とのこと。
さらに左手首付近のツボに鍼をすると、スムーズに口が開くようになりました。
動き辛さや痛みが長引くと神経が危機対応モードになって全身が緊張し、
さらに動きにくく、痛みを感じやすくなるという悪循環になってしまうのですが、
この方の場合も、みぞおちが硬く緊張し、呼吸が浅い状態になっていました。
そこで、神経をリラックスモードにして、カラダの余計な緊張を取るため、
脚と頭に鍼をして、カラダを気持ちよく温めてしばらくお休みして頂きました。
その後、仰向けからうつ伏せに体勢を変えて頂き、
腰とお尻の緊張を取るよう脚と背中に鍼をしました。
1回目の治療後に違和感が10→2に減り、口も大きく開くようになりました。
同様の治療をさらに2回行ったところ、口もしっかりと開き、
顎を動かした時の違和感もなくなったため、治療終了となりました。
「からころかるた「あ」:あきづらい? あごはうえにはひらかぬよ」でみた、
顎の構造とそれに基づく正しくラクな顎の使い方をマスターして頂いたのも、
症状の改善と、再発防止に役立ちました。
★☆院長・あおやまからひとこと★☆
顎関節症の場合、顎の関節の周辺だけでなく、首の横に斜めに走っている筋肉、
胸の筋肉なども緊張し、スムーズに動き辛くなっていることが多いです。
また、顎の動きには、実は背骨も関係しています。
様々な場所が連携して動いているのですね。
ですので、カラコロ堂治療院では、顎そのものの動きはもちろんのこと、
顎の動きに関連する個所の状態をよく調べ、
全体が調和してスムーズに動くことができるよう、鍼をしていきます。
「顎に鍼をしないのですか?」と聞かれることが多いのですが、
答えは「うん、しないんです😌」です。
カラダのどの部分をとってもそうですが、
その部分だけが単体で動くということはなく、
必ずカラダのどこか他の部分も一緒に、連携して動いています。
顎に鍼をして顎の関節の硬さが取れたとしても、
連携して動く部分のどこかに硬さがあってスムーズに動いていなければ、
やっぱり顎の動きは完全には良くなりません。
逆に、連携して動く部分の余計な緊張を取ると、
顎の関節の硬さも取れて、動きが良くなります。
そんなわけで、カラコロ堂治療院では、
顎に鍼をしない顎関節症の治療をしています。
顔の近くに鍼をされるのは恐い! という方にも
安心して受けていただける治療です。
治療後には、骨格模型のボーニー君にも協力してもらって、
顎の構造を確認し、設計図に沿った正しくラクな顎の動かし方も練習しますので、
再発しにくくもなりますよ〜。
※顎の構造と正しくラクな動かし方についてはこちら↓をどうぞ。
ボーニー君も登場しています。
からころかるた「あ」:あきづらい? あごはうえにはひらかぬよ
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以上、今日の診療からお届けしました。m(_ _)m
「あ、これ私もだ!」「え、これ私のこと?」
この症状に、ピンと来たら、こちらまで。
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端午の節句に間に合ってよかった🤗
青梅市にある女性鍼灸師の治療院