なんだかすっかり寒い多摩地方。皆さま、お元気でいらっしゃいますか?
さて、カラコロ堂治療院のホームページや、このブログの
「こんな症状を治療しています」コーナーに登場するこの御方。
本日は改めまして、この方↓を詳しくご紹介いたしたく存じます。
いつもはイラストで登場していますが、今日は実写版で「こんにちは」
なぜならこの方、近頃「私だって注目されたーい」ってうるさいんです。
ほら、なんかちょっと不機嫌そうな怖い顔してるでしょ?
どうもこの人↓(人なのか?)をライバル視してるみたいで……。
ライバル視されているアマビエさん
皆さまご存知、アマビエは、実在が信じられた「幻獣」のひとつ。
肥後国(現在の熊本県)の海中に現れてこんなこと↓を言ったそうで、
「私は海中に住む“アマビエ”という者。
今後六年間は諸国豊作。
しかし、病が流行したら、
早々に私の姿を写して人々に見せなさい」
新型コロナウィルス騒動で一躍有名、人気者になりました。
で、アマビエさんをライバル視しているのが、本日の主役であるこの↓方。
こちらはいつものイラスト版。ちょっと可愛すぎる?
この方、名前を「白沢(はくたく)」と申します。
「白澤」と書かれることもあります。
なんとなく字面がかっこいいので、この先は「白澤」でいきましょう。
九州出身のアマビエと違って、白澤は中国出身。
その昔、古代中国の伝説の帝王「黄帝(こうてい)」の前に姿を表し、
黄帝にあらゆる妖異鬼神を撃退する知識を授けたとされています。
その時に白澤が語った言葉を記録したとされるのが、
禍を避け福を招く辟邪(へきじゃ)呪術を伝える『白沢図』という書物です。
ちなみにこの黄帝、スンバらしくよくできた伝説の帝王というだけでなく、
中国伝統医学の祖とされる人物でもあります。
カラコロ堂院長・青山のような鍼灸師にとっては、スンバらしく重要な人物です。
「黄帝内経(こうていだいけい)」という、黄帝の名前を冠した書物は、
東洋医学や鍼灸治療の古典となっています。
もちろん、漢字ばっかです……。(^^;
話を元に戻しましょう。
白澤ですよ、白澤。
黄帝の時代には、病気や災害は妖異鬼神(妖怪)によって
もたらされると考えられていました。
そのため、妖怪たちを撃退する知恵を持つ白澤の絵は、
厄除け、病除けの効果があると認識されるようになり、
信仰の対象となっていきました。
お守りみたいなものですね。
白澤は、人の顔をした獅子のような姿だと言い伝えられており、
現在一般的なのは、頭に角、顔面に二つの目に加えて第三の目、
胴体部分の左右両サイドにそれぞれ目が三つづつ、
合計九つの目を持つ姿です。
このブログの最初に載せた写真の白澤も、そんな姿になっています。
この白澤像、日々、カラコロ堂治療院の片隅で怖い顔をしてますので、
現物を見たい方はぜひどうぞ。撫でるとご利益があるとかないとか……。
ちなみに、最近では、2011年から2018年まで漫画雑誌『モーニング』に
連載されていた「鬼灯の冷徹」という漫画に白澤が登場していたらしく、
カラコロ堂治療院に来てくれた中学生が、
「あ、はくたくじゃん♥」と言うので、
「え、なんで知ってるの?! その若さで東洋医学マニア?!」と
びっくりしたことがありました。
以上、アマビエもいいけど白澤もね♥ということで、
白澤さん、カラコロ堂治療院のHPやブログにも
引き続きちょいちょい登場します。
今後ともお引き立ての程、どうぞよろしくお願いいたします。
青梅市にある女性鍼灸師の治療院
カラコロ堂治療院